金剛禅とは
少林寺拳法創始者 宗 道臣(そう どうしん)(1911~1980)は、自身の戦争体験の中で「自分さえよければ…」と人間同士が傷つけ合う姿、また敗戦後の混乱の中で夢も希望も失った多くの青少年の姿を目の当たりにしました。そこで「半(なか)ばは自己の幸せを、半ばは他人(ひと)の幸せを」の信念を持って行動できる人を一人でも多く育てることで、平和で豊かな社会を目指すことを決意し、金剛禅を創始しました。
その修行法は、仏教の祖・釈尊が説いた教えと禅宗の祖・達磨大師が遺した修行のあり方に基づき、身体と心を同時に高める独自の体系として宗 道臣がつくり上げたものです。自己を確立し、他人も大切にする心を養い、そして地域・社会に積極的に貢献できる人の育成を目的としています。
苦しいときに苦しむのは自分だし、悩むときに悩むのも自分なのです。
そして、最後の拠り所も自分でしかない。だから自分というものを最小限度大切にしたい。
けれど自分を大切にして、が、それだけじゃいけない。
そのうえにやはり相手や他人のことを考える。
こういうことを教えるために私は少林寺拳法を始めた。
創始者 宗 道臣の言葉